『働き方改革』が始動してはや一年。IT業界では「IT活用で働き方改革」「業務を効率化して時間短縮」といった売り文句でITサービスを展開する企業が多い中、資産管理システムを扱う当社はどうやって働き方改革に貢献できるのか、そもそも働き方改革の意味って何なのか、改めて考えてみました。
働き方改革の最終的な目的は、少子高齢化社会によって起こる労働力不足を解決すること。
日本では今、労働人口が年々減っています。このままでは日本の経済がどんどん縮小してしまう…!それを防ぐため、少ない時間で生産性を上げるよう国が民間企業に強制した求めたのが働き方改革。「みんなに楽になってもらいたい」ではなく、「企業はもっと工夫をしていかなければ未来を乗り切れないですよ」という警告が含まれた改革です。頑張ればなんとかなる、長時間働けばいい、では通用しない時代がくるのです。
少子高齢化の時代を乗り切るために国が考えた施策を抜粋してみます。
つまり…
仕事の環境を良くして生産性を上げよう!非正規社員の待遇を改善して生産性を上げよう!高齢者にも積極的に働いてもらって生産性を上げよう!そしてみんなで長時間労働をやめよう!長時間労働がなくなればきっと豊かな暮らしになる!
…といった感じでしょうか。労働時間を短縮しつつ、非正規社員や高齢者も含めみんなに活躍してもらって、豊かな社会を作り上げよう。なかなかの難題。
企業としては一部モヤる部分もありますが、法律である以上遵守していかなければいけません。
「働き方改革の一環で、資産管理システムの導入を検討しています」といったお問い合わせをよくいただきます。弊社の「Assetment Neo」が資産管理の面から改革に貢献できることって何なのだろう。
とか。テレワークは新型コロナウイルスの感染拡大を受けて急速に浸透しているので(当社も例に漏れず。自宅でこれを書いています)、今後提案できることが増えるかもしれません。
ただ…ITツールというものは業務効率アップを目的として導入するもの。業務自体を行っていなかった人、たとえば今まで資産管理をまったく行っていなかった人がITを導入しても、「管理をする」という新たな仕事が増えることになるので、効率化につながっているのかどうかは微妙なところ。それとも弊社が業務を代行して「作業負担の軽減」を提供する?うーん、それは根本解決にならない気がする…。
一時期よく見かけた動画広告で、とある方がこんなことを言っていました。
働き方改革で「労働時間を減らそう、そうすれば人は幸せになる」なんて言ってるけど、労働時間が5%減れば幸福度が5%上がるの?
それよりも労働時間を楽しめるようになるほうが幸せになるんじゃないの?
これ、すごく共感しました。
もちろん働きすぎて身体を壊すのは論外です。徹夜が続いたり土日も休めないような極端な働き方はダメだと思います。でも、1日の時間の中で大きなウエイトを占める「仕事」が楽しく充実していれば、時短労働でなくても人は幸せになれるのではないでしょうか。
当社社長の古畑は採用時によく「人生の中で多くの時間を占めるのは『仕事』であるからこそ、有意義に過ごさなければもったいない」と語っています。楽しく充実した時間を過ごすことができれば、効率だって勝手に上がると思うのです。
資産管理を楽しい業務にするにはどうすれば…。地味に時間がかかり嫌われがちな棚卸業務、これを面白くすることはできないだろうか。
ゲーム感覚で棚卸ができるアプリを作る?ポ◯モンマスターみたいにどんどん資産をスキャンしていって、達成率によってレベルアップの度合いが変わるとか!1時間あたりのスキャン数でランキングを競うとか!隠れ◯ッキーならぬ隠れ資産を設定して、見つけることができたらポイント倍増とか!ハズレ資産をスキャンしたら大音量で謎の音楽が流れるとか(時と場合によっては非常に恥ずかしい)。ゲーム会社のお客様も多いですし、何かコラボできないかな。
お客様に「業務だから仕方なく」ではなく「楽しく業務ができるから」弊社サービスを使っていただけるよう、日々面白いことを探しながら(?)サービス向上に取り組みたいと思います。