池袋にある資産管理会社のノウハウブログ

「ASPICクラウドアワード2023」で奨励賞を受賞するまで

先月のお話になりますが、「ASPICクラウドアワード2023」というアワードの「基幹業務系ASP・SaaS部門」において、当社のクラウド型社内資産管理システム「Assetment Neo」が奨励賞を受賞しました🏆

「実績豊富な〇〇第1位」といったシェアランキングから「〇〇賞受賞」といった表彰イベントまで、いわゆる月桂冠(お酒じゃなくて草の冠のほう)を多々見かける昨今。第1位が多すぎて何を信用すればいいのかわからない、もはや特別感が全然ない、という方もいらっしゃるかもしれません。が!このような外部の表彰イベントに当社が参加するのは初めてでしたので、記念にここで語らせてください。

ASPICクラウドアワードとは

ASPICクラウドアワードは、一般社団法人日本クラウド産業協会(ASPIC)が主催する、日本国内の優秀かつ有益なクラウドサービスを表彰するアワード。クラウドサービスの利用促進と市場創造によって社会情報基盤を確立することを目的とし、今年で開催17回目を迎えます。総務省などが後援ということで、最優秀サービスに贈られる賞の名前は「総務大臣賞」。

ASPICクラウドアワード2023 | ASPIC(一般社団法人日本クラウド産業協会)

前述の通り、当社はこういった類のイベントごとには参加したことがありません。でもこのアワードを知ったとき、「総務省後援ということは、ここで認められれば『政府のお墨付き』を得られるのでは…?」という淡い期待を抱きまして、応募してみることにしました。

応募のために作ったプレゼン資料

アワードに応募するためには指定資料の提出が必要です。記載要項はすでに決められているのですが、すべてのクラウドサービスが同じテンプレを使用するため、当社サービスをうまくアピールすることができず、何と書いたらいいのか迷ってしまうお題もちらほら。たとえば…👇

環境貢献

Assetment Neoを紹介する際、「環境貢献」や「SDGs」といったワードを使用する機会はあまり多くありません。しかし、適正に資産管理を行うことは無駄な購入や不正な廃棄を抑えることにつながるので、言ってしまえば適正な資産管理そのものが環境保全への取り組みになります。簡潔にまとめるとしたらこうなるかな📝

Assetment Neoには廃棄機能があり、マニフェストの期限管理などが行えます。
廃棄資産をしっかり押さえることで不正な廃棄や産業廃棄物の不正投棄を抑制し、国の求める環境対策をフォローすることができます。

海外展開

海外展開について聞かれて「予定なし」とだけ答えるのはナンセンス。なぜ予定がないのか?人が足りないのであれば増えたらやるのか?お客様から要望があればやるのか?と理由を考えてみた結果、そもそも「モノをなくしてはいけない」という考え方が日本と海外では違うのではないか、という仮説ができました。「モノがなくなった?まぁよくあることだよね」「また買えばいいんじゃない」という考え方が主流なのであれば、別にモノを管理する必要はありません。

「社内資産を紛失することは問題である」という文化が海外においてあるのか、そしてその問題度合いは日本と同等であるのかどうかが不明なため、現時点で海外展開は考えておりません。
単なる建前論になってしまわないよう、海外展開を検討する際は慎重に市場分析をしたいと思っています。

ちゃんと考えてるんですよ感を出した回答にしてみました。エヘ。

コスト効果

お客様からはよく「棚卸の工数が1/5になった」といったようなコスト削減の評価をいただきます。ほかにも「他部署で使わなくなったモノが把握できるようになったことで遊休資産の活用につながった」「無駄遣いの抑制ができた」というお声も。

でも、それだけじゃないんです。「将来発生してしまうかもしれない損失」「今後かかってしまうかもしれない費用」を抑えることだってできるんです。もしパソコン管理をまったく行っていない状態で情報漏えいが発生してしまったら、その影響の大きさと深刻さは計り知れませんし、企業に甚大なダメージをもたらしてしまうかもしれません。

“かもしれない”という可能性の話なので具体的な数値を挙げることはできませんが、こんな風に答えてみました。

資産を管理する1番の目的は、「今かかっているコストを削減する」ことよりも「今後発生するかもしれない未曽有の損失を抑える」ことだと考えます。

奨励賞、ありがとうございます

クリスマス仕様に衣装チェンジしたピコリス

審査を経て当社が受賞したのは「奨励賞」。今後の活躍が期待される優れたサービスに贈られる賞だそうです。まだまだ現状に満足せず、その調子で突き進めよ、ということですね。

総務大臣賞には遠くおよびませんでしたが、それでも外部機関に認められるというのは嬉しいもの。今年は会社設立10周年の年でもあり、会社としての安定性もより高まりました。この調子で来年はさらなる高みを目指していきたい所存です。